RSウイルス感染症
10月は晴れの日が増え、気温が下がり、すごしやすさを感じるのと同時に、秋だなと思うようになりました。札幌から東京へ引っ越して来て夏の暑さを覚悟していましたが、35度以上の日はあまりなく拍子抜けでした。
RSウイルスと診断される患者さんが目立ちまして、季節を感じますね。
自分が研修医の時は、RSウイルス感染症は秋から冬に流行する(沖縄は1年中)と勉強していましたし札幌では冬に流行していたので、最近東京ではRSウイルス感染症は春から夏に見られる感染症になっていると知って驚きました。
そう思っていたら、秋になってRSウイルスが周りで流行っていてあまり季節は関係ないのかと思って、最近のウイルス感染症の流行時期はあまり当てにならないのかなと思った次第です。
RSウイルス感染症は1歳未満で重症化することが多いですが、2歳を超えると普通の風邪の経過になることが多いです。2歳未満で、普通の風邪かと思っていたら、徐々に咳や鼻水が悪化して発熱もしてきたとかがよくあるパターンでしょうか。そして聴診したら少しゼーゼー聞こえる。
特に6ヶ月未満では無呼吸発作や呼吸不全など重篤な状態になることも稀ですがあります。私もPICUで人工呼吸管理をしたり、3次病院へ送るなどした経験があります。
ウイルス感染症なので基本的には対症療法といって自然に治るのを待ちます。2次感染や中耳炎を合併した時は抗菌薬を使用することもあります。
ご家庭などで気を付けることは
・鼻汁吸引をできる範囲でしてみる ※来院されれば吸引器で鼻汁吸引を行います
・水分摂取が少なければ、頻回で与えて、尿量が減っていないか、尿の色を確認する
・市販の風邪薬は避けて、クリニックを受診して薬を処方してもらう。※市販の風邪薬は第一世代の抗ヒスタミン薬が入っており、熱性痙攣のリスクが上がったり、かえって鼻汁が粘稠になり苦しくなることがある等のため
・呼吸状態が悪化しないかこまめに観察する。顔色が悪い、呼吸が早い、ゼーゼーしている等 ※発症5日前後が症状のピークになることが多い
などになります。
アブリスボといって、妊婦(28〜36週)の方に接種するRSウイルスワクチンがあり、6ヶ月未満の重症なRSウイルス感染症を防ぐ目的で使用されます。当院でも接種できます。
